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カッター教授の足跡 その1
今週と来週は、「プライミーバル」の放送がお休みですので、この機会に、急逝されたカッター教授の足跡を追ってみたいと思います。 まずは、カッター教授の台詞から… 「過去と現在は、確かに隣り合わせに存在している。そして、時空の亀裂によって二つの次元は交錯する。亀裂の出現を予測し防がなければ」 カッター教授は、第1章では、セントラルメトロポリタン大学 進化動物学科の教授でした。第2章以降では、亀裂調査センターに勤務していたようですが、これはタイムパラドックスのために起きた現象で、恐らく、大学からセンターに引き抜かれたんでしょうね。大学の講義には、あまり出てなかったようで、コナーくんとも、第1章第1話「太古への扉」で初めて顔を合わせたようです。まぁ、ヘレンとも疎遠になるほど研究に没頭していたんでしょうね、第1章第1話で「私が心惹かれるのは、解けていない謎だ」と言っていたほどですし。 この第1章第1話「太古への扉」は、何度観ても面白いです。この第1話を観て、この番組に惹かれたといっても過言ではなですねw。さらに、この第1話に直接繋がる第1章第6話「未知なる獣」は、まさしく、あっと驚かされました。 思えば、カッター教授も、割と幸に恵まれない人でしたね。物語の始まる第1章より以前に奥さんであるヘレンが消息を絶ち、そのヘレンが戻ってきたと思ったら、師弟関係にあったスティーブンとヘレンが不倫をしており、恋仲になりつつあったクローディアは存在消滅、そして、ジェニーからの思いも伝えられることはありませんでした。こういうタイプの主人公には、「謎の円盤UFO」のストレイカー司令が思い浮かびます。ストレイカー司令も、任務のために、息子を失っていたりします。まぁ、ストレイカー司令に似ているということは、「新世紀エヴァンゲリオン」の碇司令にも似ているということでしょうかw。 | プライミーバル 恐竜復活 シーズン1 DVD-BOX | |
第1章第2話「恐怖の巨大グモ」は、これ以降のコナーくんとカッター教授の師弟関係を象徴するような話でした。コナーくんは悪友に騙されて騒ぎを起こし、一時的に亀裂調査チームから外されるわけですが、その後の活躍によって、カッター教授にチームへの復帰を許可されます。このときのような二人のやり取りが、何度か繰り返す度に師弟関係を深めていきます。 第1章第3話「海の怪物」で、ヘレンが捕らえられたときも、カッター教授はヘレンを庇っていました。基本的に、彼は誠実な人なんだと思います。貯水池に発生した湯気に気付いて、水中に発生した亀裂の位置を特定するシーンは、彼が洞察力と観察力に優れた人であることを認識させてくれます。さらに、ダイビングなど、カッター教授の万能っぷりwがわかる話でもありました。ちなみに、この第3話の太古の水中シーンは圧巻です。その太古の世界でヘレンから誘われたとき、「わたしは人間だ」と言って拒むところは、非常に、カッター教授らしいです。それにしても、あんなにヘレンを気にかけていたのに、その思いが通じていなかったというのも不憫な話です。 第1章第4話「ドードーの悲劇」で、コナーくんは、亀裂から出てきたドードーに寄生していた寄生虫によって友人を失うことになります。コナーくんが亀裂調査チームから抜けると言ったとき、カッター教授は彼を引き止めます。このときのシーンも、屈指の名シーンといえます。このシーンは、カッター教授が師として優れた人物であることも、覗えます。 第1章第5話「空飛ぶ殺し屋」で、カッター教授とクローディアはデキちゃうわけですが、この二人に結婚生活が似合うとは思えないんですよねw。でも、カッター教授の心が、ヘレンからクローディアに移っていったのは確かのようです。生物に関する生態を洞察する力は、この第5話でも発揮されてます。プテラノドンが殺人犯でないことを最初から予想していたようです。このプテラノドンの飛翔シーンは、かなりリアリティがあり、また、ビル街を滑空する様子は素晴らしいものです。一見の価値はありますね。 第1章第6話「未知なる獣」は、この物語の一つの転機と言えそうです。単に、太古の生物だけが脅威なのではく、未来からも脅威がやってくるということが映像として視聴者に伝わります。また、人間関係も大きく変わってきます。好青年と思われていたスティーブンが、ヘレンと不倫関係にあったというのも驚きでした。この第6話でも、未来からの獣の特性を見出したのは、カッター教授とコナーくんでした。そして、第1章第1話「太古への扉」に繋がるタイムパラドックスが明かされるのも、この第6話です。カッター教授の「過去を作りに来てしまった」と言ったときのシーンは、名シーンと言えます。カッター教授自身は気付いていないと思われるのですが、妙に「進化論」にこだわるところがありますね。未来からの獣に容赦しなかったのも、そのためのような気がします。 ちなみに、第1章第6話「未知なる獣」で、未来に繋がる亀裂に入るときのシーンは、第3章第3話「奇襲」で、ヘレンを救いに火災が広がるセンターに入るときのシーンに似てるんですよね。ただ、第3章第3話では、カッター教授は「戻る」とは言っていませんでした…。 この物語におけるカッター教授の役目は、亀裂を封鎖する方法と亀裂を移動させる方法が発見された時点で終わりだったのかもしれません。カッター教授は、亀裂発生予測モデルを研究しており、この研究が完成した場合、亀裂の基本的な発生原因が判らずとも、亀裂の発生位置を事前に予測し、発生した時点で封鎖してしまえば、何事も問題が起きなくなるからです。つまり、物語としては、全然面白くないw。それ故に、カッター教授が退場になったような気がします。また、元々、動物学者であるカッター教授が亀裂の基本的な研究を行っているというのも、実は無理がありますしねw。それでも、カッター教授の古代生物に関する解説シーンは好きなので、再登場を期待したいのですがw。 とりあえず、今回は、第1章までのカッター教授の足跡を辿りました。第2章以降のお話は、次の機会に | ||
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